和歌山トヨタ創立80周年を記念して
トヨタの本拠地へ
1942年12月創業の和歌山トヨタは、今年80周年を迎えました。自動車ディーラーとして歩んできた80年。その間に、様々なトヨタ車が多くの人の暮らしに寄り添ってきたことを思うと、感慨深いものがあります。そこで今回は、メーカーであるトヨタ自動車やトヨタ車についてご紹介しましょう。トヨタの本拠地・愛知県で、楽しみながら学びます。長久手市にある「トヨタ博物館」では、世界の自動車とクルマ文化の歴史について知ることができます。特に、国内外の希少なクラシックカーが一堂に並ぶ様子は壮観!車に詳しくない方でも、見ているだけでワクワクするに違いありません。また、雑誌やポスター、カタログ、切手、玩具など自動車に関わる文化資料の展示も見応えいっぱいです。名古屋市の「トヨタ産業技術記念館」は、トヨタグループの祖業である自動織機に関する機械や資料、およびトヨタの自動車づくりにまつわる技術や歴史資料を紹介している施設。織物加工の機械の製造から始まり、社内に自動車をつくる部署が誕生して、やがて世界的なメーカーへと発展していく様子が手に取るように分かります。機械の実演も多く、よりリアルにモノづくりを体感することができるのもここならでは。名古屋駅近くにあるミッドランドスクエア内の「トヨタ自動車ショールーム」では、最新のトヨタ車・レクサス車を展示。街中ではまだあまり見かけない車両にも出合えそうです。
※誌面で紹介している施設やお店のデータは、通常時のものです。営業時間や休業日が変動になっている場合がありますので、HP上や電話などで事前にご確認の上、ご利用ください。
トヨタ博物館
世界のクルマの進化と文化を、2つのゾーンでたどる博物館。「クルマ館」には、19世紀末に誕生したガソリン自動車から現代までの自動車約140台がずらり。トヨタ車に限らず、日欧米の代表的な車両を年代ごとに展示しているので、自動車の技術・文化が発展する過程や当時の世相などが分かります。「クルマ文化資料室」では“移動は文化”をテーマに、ミニチュアカーやポスター、カーバッジ、カーマスコットといった文化資料約4000点を展示。錦絵や文学・マンガ、映画、音楽などからは、明治になって交通手段が近代化していったことや、人とクルマとの関係性などが伺えます。昔懐かしいカタログや玩具・ゲームなども紹介。
- 公式ホームページはこちら
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- 住所/
- 愛知県長久手市横道41-100
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- 電話/
- 0561-63-5151
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- 開館時間/
- 9:30~17:00
(入館受付は16:30まで)
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- 休館日/
- 月曜日(祝日の場合は翌日)
及び年末年始
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- 入館料/
- 大人1,200円、
65歳以上700円、
中高生600円、小学生400円
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- 駐車場/
- 320台(無料)
クルマ館
展示車両のほとんどが、走行可能な「動態保存」。
定期的に整備がおこなわれます。
ガソリン自動車第1号と言われるドイツ製三輪車から水素で走るMIRAIまで展示。
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2022年4月に開設した常設展示コーナー「クルマづくり日本史」。日本の自動車産業の誕生と発展について、動く年表やタッチパネルなどで紹介しています。
クルマ文化資料室
クルマ文化資料室はまるでおもちゃ箱のような空間。中央には日欧米の自動車模型を展示したケースがあり、自動車誕生から現代までの歴史をたどることができます。
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世界各国のライセンスプレート。色もサイズも様々な約80点を見比べられます。
レストラン
トヨタ博物館
ビーフカレー(辛口)
1,100円
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大人気の博物館カレーはミュージアムショップでも購入できます。6種類・各432円。
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あれこれ迷ってしまうミュージアムショップ。オリジナルグッズも豊富に揃います。
トヨタ産業技術記念館
トヨタグループは、発明王・豊田佐吉氏が豊田自動織機製作所を設立したことに始まりました。やがて佐吉氏の長男・喜一郎氏の強い想いから自動車事業へと着手。研究と技術開発を繰り返し、ついにトヨタ自動車工業が誕生。現在のトヨタ自動車へと発展していくのです。産業技術記念館は、トヨタグループが担った近代日本の基幹産業「繊維機械」と「自動車」の技術の変遷について、系統的に紹介する施設。佐吉氏が創設した豊田紡織株式会社本社工場の場所と建物を生かしており、「近代化産業遺産」にも認定されています。展示ルームは、大きく分けて2つ。「繊維機械館」は、大正時代の柱や梁や赤レンガ壁をそのまま使用した空間に、糸紡ぎの初期の道具から現代の繊維機械まで約100台を展示。機械の稼働音も往時をしのばせます。「自動車館」は、創業期、車両開発、生産技術など5つのゾーンでトヨタ自動車の歩みやモノづくりの姿勢を紹介。象徴的なシーンの再現など三次元的な展示も多く、臨場感を味わえます。
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- 住所/
- 愛知県名古屋市西区則武新町4-1-35
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- 電話/
- 052-551-6115
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- 開館時間/
- 9:30~17:00 (入館受付は16:30まで)
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- 休館日/
- 月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
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- 入館料/
- 大人500円、65歳以上300円、
中高生300円、
小学生200円
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- 駐車場/
- 220台(無料)
※現在は展示のみです。
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繊維機械館
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エントランスロビーに入ると目に飛び込んでくるのが、豊田佐吉氏が開発した「環状織機」。産業技術記念館のシンボルです。奥へ進むと、約3500㎡の広い空間に、100台近くの機械が整然と並ぶ「繊維機械館」が。まるで映画に出てくるような、大正・昭和初期の紡織工場を思わせる空間です。ここでは手作業で糸紡ぎや織りをおこなっていた時代の道具から、機械化への発展、改良を重ねた新たな機械などを系統的に展示。豊田佐吉氏は80件を超える特許を取得した発明王。「研究と創造」を生涯の志とし、発明した機械で生産性を上げると、次の課題解決のために新たな技術・機械を開発しようと尽力し続けました。展示されている機械の見学はもちろん、スタッフの説明や実演などで、佐吉氏の功績をより身近に感じることができます。
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人力織機から動力織機へ。繊維機械の技術がどんどん向上し、現在では自動車部品への応用にもつながっています。
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「豊田式木製人力織機(1890年発明・複製)」での実演。片手で布を織れるのが特長です。
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自動車館
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トヨタグループのつながりが一覧に!各グループ企業の成り立ちが分かる資料を見学。
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1997年に発売された初代プリウス。その基本構造がひと目で分かります。
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豊田佐吉氏の長男・喜一郎氏は、大学卒業後に豊田紡織に入社。2度の欧米視察を経て、「これからの産業は繊維ではなく自動車だ」と強く決意し、国産自動車事業にチャレンジしていきました。「自動車館」では、その創業期から、車両開発といった歴史資料を展示し、さらにトヨタが開発した技術や生産の工程なども紹介しています。特に自動車事業を始めた頃のエピソードには熱意があふれており、現代まで続くトヨタのモノづくりスピリットの礎になっていることを実感。ひと口に「国産乗用車の製造」と言ってもその開発は並大抵のことではなかったことが伺えます。そうしたたゆまぬ努力の先に、トヨタ初の車「トヨダG1型トラック」、初の乗用車「トヨダAA型乗用車」、今もなお愛され続ける「クラウン」などが開発されていきました。それらの車両展示では、自動車技術の過去と現在を比較できます。また昭和初期の生産工程の再現コーナーや、プレス・鋳造・鍛造などの機械実演を通して、自動車技術の変遷を学ぶことも。ふだん何気なく乗っている自動車に、たくさんの人の想いや世界に誇る技術が詰まっていることを教えてくれます。
自動車館の広さは延べ7,900㎡。2階建て構造ですが吹き抜けになっているため、開放感いっぱい。2階からは1階部分にある生産技術ゾーンなどを一望できます。
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喜一郎氏本人や周りの人たちによる珠玉の言葉を掲げた「エピソードの森」。
トヨタ初の自動車「トヨダG1型トラック(1935年・複製)」。ボンネットには、金のしゃちほこのモチーフと“豊田”の透かし彫りを組み合わせたマスコットが。
ミッドランドスクエア
名古屋のランドマークタワーとして知られる超高層ビル「ミッドランドスクエア」。その1階と2階に、トヨタ自動車ショールームがあります。1階はレクサスの魅力を体感できるレクサスギャラリー。レクサス車の魅力を体感できるほか、レクサスコレクションなども紹介されています。2階はトヨタブランドゾーン。最新のトヨタ車が展示されています。新車発表からまもなくこのショールームに展示されるため、車種によっては待ちきれないファンが「いち早く見たい」と遠方からわざわざ訪れることも少なくありません。もちろん装備やインテリアを体感することも可能です。
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- 住所/
- 愛知県名古屋市中村区
名駅4丁目7-1
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- 電話/
- 052-552-5446
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- 営業時間/
- 11:00~20:00
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- 休館日/
- 1月1日、2月第3月曜日、
8月第4月曜日
(他に臨時休業日あり)
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- 駐車場/
- 151台(30分ごとに330円)
7:00~24:00
(最終入場23:30)
トヨタとレクサスの最新車を合わせて約10台展示。
本ページに掲載している展示車両は2022年11月現在のものです。
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MIRAIのボンネットを開けてもらうとFCスタック(燃料電池)が!
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新型のシエンタも展示されていました。街乗りにもレジャーにもぴったりの車だね。
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実際にシートに座ってみて、乗り心地や室内空間の快適性を確認。
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1階奥のコーポレート情報エリアには、スペシャルオリンピックスのシンボル「ユニファイドボール」をモチーフにしたモザイクアートの展示も。
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スカイプロムナード
ミッドランド スクエアのオフィス棟44F-46Fにある屋外展望台。地上220mの回廊から、名古屋の街並みを優雅に一望することができます。
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- 住所/
- ミッドランドスクエア44~46階
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- 電話/
- 052-527-8877(総合インフォメーション)
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- 営業時間/
- 11:00~22:00(最終入場21:30)
※季節によって異なる。
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- 入場料金/
- 大人800円、中学・高校生500円、
小学生300円